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by morimoto-dc
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歯周病についてのお話 vol.1
今回は歯周病について、対談形式でわかりやすく解説していきます。

患者:今回は歯周病についてお話をお伺いしていきます。宜しくお願い致します。
    そもそも、歯周病とはそもそもどういった病気なのでしょうか?

森本:前に話した虫歯と一緒で生活習慣病の一種なんだよ。
    歯周病という名前は付いているけれども口腔感染症とも言われているんだね。
    感染症といっても本当の意味での感染症ではなくいわゆる日和見感染と呼ばれるも
    ので、一定量以上の、つまり、体が許容できる閾値を越えて細菌が体内に入ってくるこ
    とによって炎症が起きその炎症の進んだ結果、歯を支えている骨が自分から溶けてい
    く症状を歯周病と言うんだよ。
f0048208_17283093.jpg


(赤丸部分を見ると、左右の歯を支える骨と比べて、溶けているのが分かります。画像をクリックするとハッキリと見えます。)

患者:歯ではなく骨が溶けるんですか??

森本:そう、歯を支えている骨が溶けていくんだね。
   そもそも、歯と歯肉の間には歯肉溝(ポケット)という溝があって、0.5mm~2mmの溝
   があるのが正常なんだね。
   食事をすると当然歯にプラーク(歯垢)がつくよね。そうすると、歯肉溝から透明の液体
   が出てきて歯肉溝に入ってきたプラークを押し出すんだよ。
   つまり、プラークが入ってきては出し、入ってきては出しと言いう作業を繰り返しているん
   だね。

f0048208_17375388.jpg


(左の図が正常な状態。赤丸部分が歯肉溝(ポケット)。右の図は歯肉炎の状態。左の図と比べてポケットが広がっているのが分かります。画像をクリックするとハッキリと見えます。)

患者:うーん、やはり人間の体って凄いですね。ちなみに、その液体は唾液なんですか?

森本:いや、唾液ではなくて免疫力の高い浸出液なんだよ。
   で、何らかの原因でプラークが浸出液によって追い出されずに溜まってしまうと、歯肉溝
   にプラーク内の細菌が侵入してくる。
   人間の体は体内に細菌が侵入してくると当然免疫作用が働くよね。その結果として歯肉
   が赤く腫れてくる。これがいわゆる歯肉炎と呼ばれるもので歯周病の始まりなんだよ。

患者:少し怖くなってきましたね。

森本:そう、これから先はもっと怖くなるよ。で、この炎症がひどくなって歯を支える骨にまで迫
    ってくると最終的には骨炎になって骨が壊死してしまう。
    だから、“毒素”が歯を支えている骨に迫ってくると骨は「ヤバイ」と思って、破骨細胞と
    いうものを活性化させて骨を壊してしまう。これが歯周病なんだよ。
f0048208_17451058.jpg


(歯周病患者の写真。)


患者:プラーク内の細菌と体内の免疫力との戦いの均衡が崩れた時に体の正常な防衛反応
   の結果として歯周病が起こるということなんですね。

森本:そういうことだね。


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by morimoto-dc | 2007-05-21 00:00 | 歯周病
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